京都三大祭と五山送り火 ― いつ・どこで・なぜ?由来と出典つき

最終更新: 2026-06-17

京都の一年は祭りでめぐる、と言ってよいほど。5月の葵祭、7月の祇園祭、10月の時代祭は「京都三大祭」と呼ばれ、夏の夜には五山送り火が街を囲みます。それぞれ、いつ・どこで・なぜ始まったのかを出典つきでたどります。

祭りは「いつ・どこで・なぜ」を知ると景色が変わります。三大祭はいずれも特定の神社の例祭で、起源も性格もまるで違います。

葵祭は王朝の優雅、祇園祭は疫病退散の祈り、時代祭は近代に生まれた歴史絵巻。五山送り火は祭りではなく、お盆の精霊を送る行事です。

京都三大祭

葵祭 あおいまつり

5月15日/上賀茂・下鴨神社

正式には賀茂祭。上賀茂(賀茂別雷)神社と下鴨(賀茂御祖)神社の例祭で、王朝装束の行列「路頭の儀」が都大路を進みます。起源は欽明天皇の時代、凶作と疫病を鎮めるため鴨の神を祭ったことと伝わり、葵の葉を飾ることから葵祭と呼ばれます。

出典: 下鴨神社(賀茂御祖神社)公式 京都観光Navi(京都市公式)「葵祭」

祇園祭 ぎおんまつり

7月1日〜31日/八坂神社

八坂神社の祭礼で、7月のひと月を通じて神事が続きます。起源は貞観11年(869年)、疫病退散を祈り当時の国の数にちなむ66本の矛を立てた祇園御霊会。豪華な山鉾巡行が知られ、山鉾行事はユネスコ無形文化遺産です。

出典: 八坂神社「祇園祭」 京都観光Navi(京都市公式)「祇園祭」

時代祭 じだいまつり

10月22日/平安神宮

三大祭で最も新しく、平安遷都1100年を機に平安神宮が創建された1895年(明治28年)に始まりました。10月22日は桓武天皇が都を移したとされる「京都の誕生日」。維新から延暦まで各時代の装束に扮した約2000人の行列が見どころです。

出典: 平安神宮「時代祭」 京都観光Navi(京都市公式)「時代祭」

夏の夜に送る火

五山送り火 ござんのおくりび

8月16日 夜/大文字ほか五山(順次点火)

祭りではなく、お盆に迎えた精霊を再び送る行事です。8月16日の夜、大文字・妙法・船形・左大文字・鳥居形が相前後して点火されます。起源には弘法大師に始まるとする説などがあり、定説はありません。

出典: 京都観光Navi(京都市公式)「五山送り火」 京都市「文化史 大文字五山の送り火」

よくある質問

京都三大祭はいつ開催される?

葵祭が5月15日、祇園祭が7月(1〜31日、山鉾巡行は中旬)、時代祭が10月22日です。いずれも荒天で順延されることがあります。

祭りと五山送り火は何が違うの?

三大祭は神社の「例祭」(神事)ですが、五山送り火はお盆に先祖の霊を送る「行事」で、神社の祭礼ではありません。性格がまったく異なります。

初めてでも見やすいのは?

行列をゆっくり眺めるなら葵祭・時代祭、賑わいと迫力なら祇園祭の山鉾巡行。送り火は市内の見晴らしのよい場所から鑑賞できます。

なぜ京都には大きな祭りが多いの?

千年を超える都の歴史の中で、疫病退散や王朝儀礼、近代の記念といった時々の祈り・出来事が、祭りとして受け継がれてきたためです。

出典・参考

※ 由来に諸説あるものは「諸説あり」として記載しています。読み・由来は公開情報にもとづきますが、最新の情報は各出典でご確認ください。